年上に恋をして
「城田さん、自己紹介して。」


田中が、城田さんに言う。


「……はい。」


彼女は、緊張しているのか、声が少し震えている。


「……城田莉菜(シロタリナ)です。親の転勤でここに来ました。ヨロシクお願いします。」

城田さんは、そう自己紹介した。


「それじゃあ、城田さんは、あそこ佐久間龍斗の隣の席な。」


そう言いながら、田中は俺を指す。


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