可愛がりたい、溺愛したい。
お腹のあたりにある手が、どんどん上にあがってきてる。
こ、これはまずい…!
というかおかしい…!
「い、依生くんやめて!」
「やだ、無視した帆乃が悪いんだよ」
こんなのおかしいんだってば…!
幼なじみにすることじゃない!
していいことと、してはダメなことくらい区別がつくはずなのに。
「む、無視したのは謝るから。
とりあえず服から手抜いて…!」
「せっかく楽しんでたのに」
不満そうに愚痴を漏らしながらも、なんとかいうことをきいてくれた。
ってか、依生くんがベタベタ引っ付いてきてるせいで洗い物があまり進んでいない。
するとお風呂のほうから軽快な音楽が流れてきた。
洗い物を終えたタイミングでお風呂に入れるように準備しておいたのに。
まだ終わっていないのでわたしは後にしよう。