可愛がりたい、溺愛したい。



「暴れないで。
おとなしくしないと落ちるよ?」


「む、無理……っ!まって!!」


本当なら今すぐ自分の足でここから逃げ出したいけれど、まだ頭の痛さがあって身体がうまくいうことをきいてくれそうにない。



「なーに、なんでそんな抵抗するの?」


逆になんでそんな落ち着いてるのって聞きたいくらいだよこっちは…!



「は、恥ずかしい……やだ……っ!!」


「何が?」


「こ、こんな薄いシャツ1枚で……」


「何も着せないほーがよかった?
それとも下着つけたほーがよかった?」


「いや、それはそれで問題だけど!」


とにかくこんな格好を明るいところで見られているなんて耐えられない…!!



「……あわててる帆乃も可愛いね。
無防備なところも」


イジワルく笑いながら、抵抗するわたしを無視して、部屋のベッドまで運んだ。

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