可愛がりたい、溺愛したい。
「いーじゃん。
困ってる後輩を助けると思ってさー?」
「頭いいくせに」
「んー、まあ細かいことは気にしないで。
じゃあ決まりー。
センセー、芦名さんがオーケーしてくれたんで、俺ベンキョーがんばりまーす」
「えっ、えっ!?
わたしオーケーなんてしてな……」
「あらー、ありがとうねー!
じゃあ2週間よろしくね?
あっ、そうそう。2週間後に課題考査の追試があるから。その時までになんとしても取り戻せるように!」
「だいじょーぶですよ、
帆乃先輩が教えてくれたら追試なんてらくしょーらくしょー」
「えっ、ちょっ!!」
「もし桜庭くんの成績が落ちたままだったら、教えた芦名さんにも責任あるからよろしくね?」
えぇ、笑いながら圧力かけてこないでよぉ……。
なんでわたしにこんな災難が降りかかってくるの…!