可愛がりたい、溺愛したい。
依生くんはパーフェクト。
学校に着いて、いつもどおり自分の席につく。
ちなみに依生くんとは1年の時から同じクラスで、席も隣同士。
「帆乃ちゃん、おはよっ!!」
カバンを机の上に置くと、わたしの前に座っている中本明日香(なかもと あすか)ちゃんがこちらを振り返って、明るさ全開の笑顔で挨拶をしてくれた。
「あっ、おはよう明日香ちゃん」
明日香ちゃんは高校1年の時にクラスが同じで、話したきっかけは、お互い幼なじみがいるっていうことから。
そこからたくさん話すようになって、今では1番仲良くしてくれている大切な友だち。
ふわっとしたボブヘアーがよく似合っていて、小柄でとっても可愛い見た目。
人懐っこい性格で明るくて、笑った顔がとても可愛い天使みたいな女の子。
「帆乃ちゃんは今日も可愛いなぁ〜。
もったいないよ〜その可愛さ隠してるの〜!」
「明日香ちゃんのほうが可愛いよ。
それに、これくらい地味なほうが目立ったりしなくていいし」