可愛がりたい、溺愛したい。
わたしがそう言うと、明日香ちゃんは頬をぷくっと膨らませながら。
「え〜、だって帆乃ちゃんの可愛い姿を三崎くんだけが独占してるなんてずるいよ!!せめてメガネだけでもやめてコンタクトにでも……」
明日香ちゃんが必死に話していると、隣から。
「僕の帆乃に変なこと言うのやめてくんない?」
かなり不機嫌そうな声で依生くんが遮ってきた。
「むっ、出た三崎くんの僕の帆乃ちゃん発言。
あのね、可愛い帆乃ちゃんは三崎くんだけのものじゃないの!」
明日香ちゃんはキリッと睨んで依生くんに訴えるけど、睨んでる顔ですら可愛いから効果なさそうに見える。
「そっちこそ、僕の帆乃にベタベタしないでよ。
女だからって容赦するつもりないから」
「むぅ!!感じ悪い〜!!いいもん、そんなこと聞かないもんね〜!」
そう言いながら、わたしにギュウッと抱きついてくる可愛い明日香ちゃんの破壊力。