可愛がりたい、溺愛したい。
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あれから日が過ぎるのは早くて。
あんな話になってたから、翌日は気まずくなるかと思いきや、葉月くんは何事もなかったようにいつもと変わらないように接してきた。
それから毎日、放課後きちんと課題のプリントをこなして、真面目に取り組んでいた。
わたしと依生くんの関係についても、あの日以来いっさい口にすることもなく。
だからそんなに疑ってもいなかった。
葉月くんがなにを考えていて、企んでいたのかを。
━━そして迎えた2週間後の今日。
この時間が終われば、葉月くんと関わることは二度となくなるはず。
幸い、依生くんにもばれることなく、うまいこと2週間進めることができた。
今は、いつもと変わらず、課題のプリントに取り組む葉月くんを隣で見ているところ。
チラッと時計を見れば、あと30分もすれば終わりになる時間。
このまま何事もなく終わることを、ほぼ確信していたとき。