可愛がりたい、溺愛したい。
1人でいるところをチャンスだと思ったのか、声をかけたらしく。
依生くんはだるそうに対応していたけれど、女の子たちは引く気は無い様子で。
なんだか依生くんのところにいくのが気まずくて、どうしたらいいかわからなかったんだけれど。
コンビニから出てきたわたしに気づいた依生くんが、手招きをするので、駆け足でそばに行くと。
「彼女待ってただけだから。
悪いけど、あんたたちには興味ないから」
はっきり彼女だって言ってもらえて、ホッと安心したのもつかの間。
「そんな地味な子釣り合ってないって、女の子たちに言われちゃって……」
しかも、依生くんに対して女の子の趣味悪すぎとか、イケメンなのに地味子が好きなんて残念すぎとか…。
わたしだけじゃなくて、依生くんが気分を悪くするようなことまで言われたから…。
「それは女の子たちのただの僻みだよ〜!
気にすることないよ!!」