可愛がりたい、溺愛したい。
「そんなわけないじゃん。
ってか、僕はこんなに帆乃でいっぱいなのに。
他の子なんて眼中にも入らないのに」
ぜったいに、誰にも渡したくないって思うくらい、わたしって依生くんでいっぱいなんだ。
「……えへへ、そう言ってもらえてうれしいな」
「はぁ……もうほんと何しても可愛い」
結局、それからお昼休みは終わってしまい、5時間目には間に合わなくて。
1時間だけ、依生くんと2人でサボってしまった。
その間、何をしていたかは、わたしと依生くんだけの秘密。