可愛がりたい、溺愛したい。



……なんて思ったのはつかの間で。


「なんかさー、僕ばっか妬かされるの気に入らないから、たまには帆乃のこと妬かせてみたい」


「それはダメだよ……!!
他の女の子なんて見てほしくないのに……」



今でも、こんなに依生くんでいっぱいなのに…。



こうやって抱きしめるのも、

キスするのも、

それ以上のことだって、


ぜんぶ他の女の子としちゃやだもん……。



「……じゃあ、もっと夢中にさせて」


そんなこと言われたら、


首を縦に振るしかない……。

< 323 / 360 >

この作品をシェア

pagetop