可愛がりたい、溺愛したい。
可愛がられて、溺愛されて。
依生くんと付き合い始めて、早数ヶ月が過ぎた今日この頃。
何事もなく、順調に進んでいると思った、依生くんとわたしに最近ちょっとした変化が起きた。
その突然起こった変化に頭を抱えている。
それが何かと言いますと……。
「……ほーの、起きて」
いつもの朝、いつもの依生くんの声。
重たいまぶたをゆっくり開けると、そこにいたのは依生くんで。
ここまでは何も変わっていない。
「おはよ。
今日はすんなり起きたね」
「ん……、おはよう」
目をこすりながら、身体を起こして、依生くんの顔をジーっと見る。
いつもなら、朝起きたら真っ先にギュッてしてくれて、キスまでしてくるのに……。
「どーしたの、ボーッとしてる」
ここ最近の依生くんは、急にパタリとわたしに触れようとしなくなった。
これがわたしの最大の悩み。