可愛がりたい、溺愛したい。



あぁ、なんて大胆なこと言っちゃったんだろう。

けど、いま言わないと、このまま寝てしまったらまたモヤモヤが増えて、言いたいことがますます言えなくなってしまうような気がして。



「……寂しいの?」


その問いかけに、コクリと首を縦に振る。

すると、そのままわたしの身体をヒョイっとお姫様抱っこして。


「……へ?」


リビングの電気を消して、
向かった場所はわたしの部屋。


部屋に着くと、ベッドの上に降ろされて、その隣に依生くんが腰掛けた。



急に2人っきりになって、久しぶりに近くにいるせいかドキドキして、鼓動が速い。


触れている肩から、心臓の音が伝わってしまうんじゃないかって、焦ったのは一瞬。


肩をトンッと軽く押されて、身体がドサッとベッドに沈んだと同時、いきなり依生くんが覆いかぶさってきた。


いきなりの状況に頭がうまく追いつかない。

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