可愛がりたい、溺愛したい。



「ふっ、そーだね。
僕しか知らない可愛い帆乃を他のやつには見せたくないから。

もしキミが帆乃の可愛さを知ったなら、今すぐ記憶から抹消してあげたいくらいだけど」



「幼なじみのくせに、そこまで独占する権利ってあるんですかね」


「それは僕と帆乃の問題だから。
部外者のキミには関係ないから首突っ込まないでくれる?」


2人とも口が達者で、言われたらすぐに言い返すから聞いてるこっちは会話についていくのが大変。


頭の回転の速さどうなってるんだろう…なんてどうでもいいことを考えていると。



「おーい、取り込み中のところ悪いんだけど1時間目の授業移動だから、そろそろ準備しないと間に合わないから早く切り上げろよ?」


ここでタイミングよく花野井くんがわたしたちの前に現れて声をかけてくれた。

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