青い空の下

ドンドン

スパッッッ!!


「誰だろ?」


進はさっきいたから違うよな...


先輩かな?


そう思いながら、中を除くとその先にある人にはとてつもなく驚いた。


それは


三好先輩と佐野先輩がいたのだ。


バキッッッ!!!


何かをふんでしまって、先輩二人に気づかれる。

「何してんの?」


「そっちこそ」


「シュート練してんの。」


こんな時間までシュート練とは少しビックリ!


風の音が凄くなる中、三好先輩がドリブルし始めた。


「おまえは何で?」


「いや、忘れ物」


「へぇーー」


悲しい返し方をされて少しショック。


あっ!!

進をおいて走って来ちゃったんだ。


ぁぁぁぁあ!!


一緒に帰れなかった。


悲しそうにしていると、まったく喋らない佐野先輩が私に話かけてくれたんだ。


「シュート対決しない?」


佐野先輩は女子には興味なさそうだけど意外だった。


「すいません」

けど私は、進を追いかけたい気持ちの方が大きく、断ってしまう。


また飛びだし、風が強くて寒い中走りだす。


帰った後、目をつぶると佐野先輩の顔がうたんだ。


私の好きな人は彼なのに………
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