青い空の下
「早くしろ!バーカ」
進の言葉にムカつき、可愛くない事を言ってしまった。
「わかってるよ!このくそ!」
すぐにうがいをし、制服に着替える。
少し外は寒く小さい窓からは風が入ってきた。
「さみーー!」
コートを着て、進にパンの少しかけらを口にあげようとした。
「はい。あげる!」
「いらねーし。お前のなんか!」
ズキッッ
なんだこの痛み。
そんなに否定しなくてもいいじゃん!
「あっそ。じゃあ自分で食べるからいいし」
私は口にパンをくわえてスタスタと歩きだす。
ふと気がついた。
なんで進が私を家を知っていたなど、なんで迎えにきたなど。
「なんで今日進は私の家にきたの?」
不思議に思ったことを素直に話すと、なぜか寒気がおそった。