青い空の下
裏切り
今は朝読書の時間。
風通しが良く肌に直接当たる、冷たい風。
シーンッッとしている中、私は本を落としてしまった。
「やばッッ!!」
静かに本を取ろうとすると、進と芽衣の手が重なる。
今の状況は、進が私の本を取ろうとしたら芽衣も取ってしまった。
「石栗はなせ!うちが七海のとるの!」
「あっそ」
かすかに、進の手が震えていたのに気づいた私。
「はい。七海」
「ありがと」
普通なら、芽衣は私の好きな人知ってるのに何でそんな事するのかな?っと不思議に思った。