青い空の下
「もう諦めるよ。七海には協力してもらったけどごめんね〜」
えっ………!?
急に不安が私の胸をよぎった。
「そんな簡単に諦めるなんてさ……もっとがんばってみなよ!」
「いや……もういいんだ。有岡の好きな人がわかったし、なんかだんだん、有岡の事をケンカ友達しか思えなくなっちゃった……」
悲しく言う芽衣に何も言い返す事もなく、ただ私は不安が…いや、怖くなった。
自分の心が、揺れる前に……
進。
気付いて私の気持ちに。
芽衣が進を好きになる前に。
1秒でも早く近づきたかった。
進に。