私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『恭香ちゃん、食べてる?さっきから、お手伝いばっかりしてるけど』


一弥先輩が、優しく声をかけてくれた。


『あ、はい、全然食べてます。あんまり美味しいから食べ過ぎて、ちょっとお腹いっぱいになって来ました』


『うん、僕も。久しぶりにお腹いっぱい食べたよ。本宮君のバーベキューは、予想を遥かに上回ったね』


2人で笑った。


『最高でした。生まれて初めてこんな美味しいバーベキュー食べました』


私、今日は、心から笑えてる。


この人にフラれて泣いてたの、ほんの数日前なのに…


私の人生の中で、この数日間は、いろんなことが起こったとっても濃い時間になってる…


『ねえ、恭香ちゃん…今度、良かったら映画とか見に行かない?』


ん?


映画見に行かない?って…


どういう意味だろう…


『あ、あの…』


その先の言葉が出て来なかった。


一弥先輩、菜々子先輩がいるのに、どうして私を誘うの?
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