私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『亮くんが、あなたのことを、笑顔がとても素敵なコピーライターさんとして紹介して欲しいそうです。ぜひ、お願いします』


まごまごしてると、


『いいじゃないか、森咲。シンプル4の密着番組なら、すごい視聴率がある。そこで紹介されたら、お前の仕事につながる。お菓子の宣伝にもなるし、会社も有難い』


朋也さんが、言った。


経営者目線の確かなアドバイスだ。


お菓子の宣伝になるのは有難いけど…


『でも、やっぱり恥ずかしいです、すみません』


私が頭を下げたら、一弥先輩が言った。


『恥ずかしがることないよ。恭香ちゃんならテレビ画面を通しても可愛く映るし、笑顔が素敵なコピーライターなんて最高だよ。絶対に出るべきだよ』


『一弥先輩…』


一弥先輩が、可愛く映るって…言ってくれた。


お世辞…だよね、可愛いなんてね。


ふと横を見ると、菜々子先輩と梨花ちゃんは、あんまり笑ってない…


そうだよね、私なんか…
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