私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
大好きな水族館で、こんな素敵な告白をしてもらって…


ただ、素直に嬉しい…


心に積み上がっていた、朋也さんに対する疑問や不安が、一気に消えて行った気がしたんだ。


『恭香…俺と付き合ってくれ。結婚を前提に…』


朋也さんの素敵な告白に、胸が高鳴る。


ドキドキが止まらなくて、息の仕方もわからないくらいだった。


私も朋也さんが…


好きだ。


なのに…


どうして?


私の頭の中に…やっぱりまた、一弥先輩が出て来てしまう。


菜々子先輩と別れてしまった先輩の顔が…


勝手に浮かんでしまうんだ。


こんなに素敵な人から告白されてるって言うのに…


それでも、一弥先輩が忘れられないの?


『…わかった、すぐに答えは出ないよな。返事は待つ。だけど、俺の気持ちが変わることはない』


私は、ゆっくりうなづいた。


朋也さんは、黙って歩き出した…


ごめんなさい。


ちゃんと考えなきゃ、朋也さんの気持ちがわかったんだから…


フラフラしてちゃダメだよね…


朋也さんみたいな人が、私なんかを好きになってくれた…


その事実を、私は、胸に抱きしめた。
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