私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『今日は、一緒に帰れないかな?』


一弥先輩からメールが。


そうやって、時々、誘ってくれる。


私と朋也さんが一緒に住んでることは、まだ内緒にしてた。


『ごめんなさい…今日は用事があって』


『また誘うね。断られても、何度でも…』


そんな風に返信が来るんだ。


申し訳ない気持ちになる…


ごめんなさい…


私は、今日も朋也さんと帰る。


買い物して、部屋に入って、食事をして、お風呂に交代で入って…


そして、リビングでくつろぐ。


話したり、テレビを見たり。


でも…朋也さんは、それ以上何もしてこない。


男女が同じ部屋にいても、ずっと…


朋也さんは、ジェントルマンなんだ。


『恭香…新しいプロジェクトどう?上手く行ってるのか?』


『うん、すごく順調だよ。アートディレクターの手腕かな。みんな一致団結って感じ。モデルも決まって、コピーのイメージがすごく湧いて来てるの』


『そっか。今回はライターは恭香だけなんだから、頑張れ。浜辺さんにも頑張れって伝えておいて。あいつは、時々ヘマするから』
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