私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『私ね、今日、一弥先輩から告白してもらったの。ずっと好きだった先輩から』


一弥先輩に告白されたこと、自然に、朋也さんに話してた。


『そっか…』


『朋也さんも、一弥先輩も私にとって大切な存在で…』


『恭香は、一弥君のこと、ずっと好きだったんだ…』


朋也さん、ちょっと下を向いた。


『…一弥先輩は、私をいつも励ましてくれたから。すごく優しい先輩で』


私がそう言うと、朋也さんはゆっくりと顔を上げて、私の顔を見た。


『一弥君がどんなに恭香を想っても、それは、俺が恭香を想う強さには絶対勝てない』


朋也さんの言葉が、強烈に私に刺さった。


テーブルの周りを少し移動して、朋也さんは私の隣に来た。


座ってる私の腰に両手を回して…


そして、すごく優しく抱きしめてくれた。


『俺、ズルいな。同じ部屋にいて、こうやって恭香を抱きしめられる…これじゃあ、フェアじゃないよな』
< 161 / 235 >

この作品をシェア

pagetop