私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『本当に…?どうしてあんな子』


『あんな子?ってどういう意味?』


イラッとした。


『…恭香ちゃん、いい子ですけど、やっぱり華がないって言うか…こんな言い方したら可哀想ですけど、そんなに容姿も良くないのに、どうしてなんですか?本宮さんみたいな御曹司なら、選び放題でしょ』


『それが山本さんの本音か』


『…』


『御曹司なんて、俺をそんな風にしか見れない女は…到底彼女にはしたくない。同じ会社の仲間をそんな風に言う山本さんの根性が嫌いだ。仕事が出来るところは評価されてるだろうが、人間としてどうかと思う』


女性にこんな言い方をしたのは、初めてだった。


『ひどい言い方。恭香ちゃんなんかのどこがいいのか、全く気が知れないわ』


『森咲は…心が綺麗なんだ。それに…顔も可愛い。あいつの笑顔は、周りを癒して、俺を元気にしてくれる』


山本さんは、厳しい顔付きだ。


仕事の打ち合わせの前にはしたくない会話だったのに。
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