私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『恭香ちゃんだって、あなたが御曹司だから近寄ってるんですよ。女なんて、みんなそうなのに…そんなこともわからないんですね』


違う…


恭香は違う。


声をかけて、無理矢理引っ張ってるのは俺の方なんだ…


なのに、なんだ、この不安な気持ちは。


恭香は、俺が御曹司だから…


いや、冷静になれ。


あいつは…山本さんとは違う。


恭香は、素直で優しくて笑顔が素敵な可愛い女性だ…


お金目当てなわけない。


俺は、不本意にも、少しの不安を抱えてしまった。


それでも、仕事に手は抜けない。


クライアントとの打ち合わせが始まり、俺も山本さんも完全仕事モードに入った。


今後の予定や、CMなどの内容について細かな調整が進んだ。


上手くまとまりそうだ…


クライアント先を出て、会社に戻って、チームとミーティング。


温泉地への下見については、俺と一弥君で行くことになった。


実際にCMに出てもらう旅館を予約して、一泊することにした。
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