私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
それにしても、気持ちの良い露天風呂だ。


暗い空に浮かぶ月が、お湯にキラキラと反射してる。


思わず、お湯を両手ですくってみる。


お月様がすくえるような気がして…


何とも言えない風情のある景色が、旅行気分を盛り上げてくれた。


時折、涼しい風が通り抜けて…


本当に…心地よい。


今夜は、私にとって、特別な日になった。


あまりにも素敵な夜。


美味しいご飯に、露天風呂。


とことん癒されてる自分。


私はもう、これ以上ないくらいの幸せを感じていた。


『…このままずっとここにいたい…』


誰もいない露天風呂で、私は思わずつぶやいてしまった。


気持ち良すぎて、目をつぶると、眠ってしまいそうだよ…


2人も、同じように幸せな気持ちになってるかな…


そうだといいんだけど…


私は、そのまま数分の間だけ目をつぶった。


また風が通り過ぎて…


私の顔を優しく撫でていった…
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