私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『…菜々子先輩。私、菜々子先輩に何かしましたか?どうして、私のこと、目障りとか言うんですか…』


その瞬間、菜々子先輩、顔つきが変わって、さらに怖い顔になった。


『あなたのその顔が目障りなの。本宮さんがあなたみたいな人を好きになるなんて、信じられない。無性に腹が立つわ。あなた…どうせお金が目当てなんでしょ?どうやって誘惑したか知らないけど、その顔でよく出来たわね』


尊敬してた菜々子先輩の言葉、すごく悲しい。


菜々子先輩も、梨花ちゃんも…


同じこと言うんだ…


心が痛くて、やりきれないよ。


『菜々子先輩。私は…お金持ちだから本宮さんを好きなわけじゃありません。御曹司じゃなくても、私は…本宮さんが好きです』


『あなたも、本宮さんが好きなのね…本当、最低ね』


菜々子先輩は、私のすぐ横に来て、見下すような視線を送って来た。
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