私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『本宮さんは、将来の文映堂の社長よ。いったいどれだけの資産を持ってると思うの?社長のパートナーともなれば、それに見合った美貌も必要だわ。あなたじゃ、到底無理なのよ』


『確かに菜々子先輩はお綺麗です、私なんて、足元にも及びません。でも、本当に私は…お金で本宮さんと繋がってるわけじゃないんです。私は、ただ、本宮さんのこと…』


『本当にあなた、彼のパートナーにふさわしいと思ってるわけ?だとしたら、救いようがないわね。本当にうっとおしい人』


すごい勢いでそう言い放って、菜々子先輩は行ってしまった。


ハイヒールの足音が、遠ざかって消えた。


ミーティングルームが離れてることを思えば、わざわざ私に言いに来たんだろう…


でも、もし、菜々子先輩が朋也さんのパートナーだったら…


嘘みたいにしっくりくる。


本当に、怖いくらいに美男美女だから。


私がフラフラして全然決めれなくて、そしたら、朋也さんは…いつか菜々子先輩みたいな綺麗な人のところに行ってしまうの?


でも、そんなに早く答えなんて出せないよ…
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