私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『朋也さんは?大丈夫なんですか?』


『今、手術中です。先生が一生懸命処置してますからね。どれくらいかかるかわからないですが、ここで待たれますか?』


『はい、待ちます』


一通り、朋也さんの名前など、わかることを看護師さんに伝えた。


とりあえず深呼吸して、私は、手術室の前にあるイスに座った。


『朋也さん…お願い。絶対に死なないで』


祈る気持ちで、私はつぶやいた。


お父さんに連絡したい、どうしよう…


そうだ、一弥先輩ならわかるかな…


私は、すがるような思いで連絡した。


夜中にも関わらず、すぐに出てくれた。


『どうしたの、恭香ちゃん。こんな時間に』


『一弥先輩…すみません、こんな時間に。本宮さんが、誰かに刺されて今、手術中なんです。すぐにお父さん、社長に連絡したいんですけど、どうしたら…』


一弥先輩も、すごく驚いてる。


『わかった、会社に警備員さんがいるだろうから、そこから社長の連絡先わかると思うから、それは僕に任せて。すぐに僕も病院に行くから』
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