私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
あなたにありがとう
その時、ベッドの上の朋也さんが、少し動いた気がした。


『朋也さん!』


一弥先輩が、すぐに先生を呼んで来てくれた。


先生、朋也さんに何か話してる?


目が覚めたの?


ねえ、朋也さん。


先生が、しばらくして出て来た。


そして、私達に言ってくれた…


『良かったですね。意識が戻りました。もう、大丈夫でしょう』


『ありがとうございます!』


私と一弥先輩が声を揃えた。


そして私は、イスにドスンと腰を落とし、顔をふせて…泣いた。


一弥先輩が、そんな私の背中をさすってくれた。


『良かった…本当に良かった』


『ああ、良かったね…』


ずっと心臓が張り裂けそうだったから、心から安心した。


看護師さんが来て、個室に移しますが、まだしばらくは無理させないようにして下さいと言われた。


ドキドキして待っていると、個室に呼ばれて、私達は中に入った。


やっと…朋也さんに会える…


『朋也さん…』


『恭香…』
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