私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
あまりにもストレートなその言葉に、動揺が隠せない。


『ち、違います、全然違います!』


私は、首を大きく左右に振った。


『完全否定だな』


『あ…すみません…』


『まあ、いい。資料整理よろしく』


行ってしまった…


なんだか、気持ちがドタバタだよ…


本宮さん…


本当に変わった人だ…


後ろ姿が、ちょっと寂しい。


そっか…


さっきのオーラって…


もしかして、負のオーラだったの!?


一弥先輩と比べちゃダメだけど、でも、正反対な感じだ…


陰と陽…みたいな。


だけど、二人ともイケメンには変わりない。


それも、超がつくほどの…


『森咲さん、何してるの?打ち合わせは?』


ヤバい、石川さんだ。


『すみません、梨花ちゃんと打ち合わせしてたんですけど…』


言えない。


本宮さんに、資料整理頼まれたって…


『早く打ち合わせして。先方は厳しいから。100出しても1拾ってもらえるかどうかだよ』
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