私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
とてもショックだった。


信じられない。


警察によると、すぐに犯人が逮捕され、簡単に自供したらしい。


菜々子先輩が、お兄さんに、同じ会社の朋也さんにフラれたことを話し、先輩の『許せない』と言う言葉を聞いたことで逆上し、犯行に及んだと…


お兄さんには、前科もあったらしい。


カメラの男と前科者のデータベースの顔が一致して、逮捕に至った。


菜々子先輩も取り調べを受けてるそうだ。


朋也さん、やっぱり、菜々子先輩に告白されたんだ…


そして…あんな綺麗な人をふったんだね…


私のこと、本当に想ってくれてるんだって、改めてわかった。


すごく嬉しい…けど、こんな事件になったのは、私の責任なんだと思い知らされた。


ごめんなさい、朋也さん…


警察も帰って行き、私は、朋也さんに少し休むように言って、部屋を出た。


一弥先輩は、帰らずに私を待っていてくれた。


『恭香ちゃん、大丈夫?』


『いろいろありがとうございました。一弥先輩がいなかったら、私は…きっとオロオロしてるだけで、何も出来なかったと思います』


『…良かったよ、少しでも役に立てて。本宮君良かったね、無事で』
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