私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
そんなことを考えてると、携帯が鳴った。


メールの着信。


朋也さんからだ。


忙しい合間に…


メールくれたんだね。


『恭香、今度の日曜日…一緒に出かけないか?』


うわ…嬉しい…


だけど、私と会う時間なんてあるのかな?


今の朋也さんの状況、よくわかってるつもりだから…


あんな事件があって、社長は急に心配になったのか、朋也さんを側に置くようになった。


社長だけじゃなく、朋也さんだって…積極的に社長の側にいて、経営を学ぼうとしているような気がする。


大きな心境の変化があったのかも知れない…


あの事件が、いろいろ変えたんだ。


私も、そうだしね…


でも、この誘いは、やっぱり受けたい。


大事な時だってわかってるけど、それでも。


『嬉しい、ありがとう。日曜日、大丈夫だよ』


そう返信したら、朋也さんから、すぐに返事が帰ってきた。


『良かった。11時、そっちに車で迎えに行く』


日曜日は、私の誕生日。


でも、何も期待はしないでおこう…


ただ、朋也さんに会えるのが…すごく嬉しい。
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