私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『いっぱい支えてもらったよ。メールもだけど、朋也さんが生きてくれてるって言う事実だけで、それだけで…私、幸せだった』


『恭香…』


朋也さんは、前に連れて行ってくれた水族館に、車を止めた。


『同じ場所で悪いな。また魚見たくて』


『嬉しいよ。水族館なら、何度来ても嬉しい。ありがとう』


久しぶりに、またワクワクした。


魚達を見られることももちろんだけど、ここは、私にとっての大切な場所だから。


ここで…


私は、朋也さんに告白してもらったんだ…


思い出すと照れる…


私は、少しはにかんだ。


中に入って、大水槽のたくさんの魚達が、私達を迎えてくれた。


2度目のお出迎えだ。


この水槽の前で、朋也さんは告白してくれた…


それを覚えてて、魚達も歓迎してくれてるみたいに思えた。


『そんなわけないか…』


1人でクスッと笑った。


『何?』


朋也さんが、聞いた。
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