私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『ううん、独り言。ねえ、次、行きましょ』


私は、子どもみたいにはしゃいだ。


だって…いろいろあって、またこうして朋也さんと水族館に来れたことが、ただただ嬉しかったから…


これ以上の幸せはない…って、そう感じたんだ。


『恭香。見てごらん』


『うわぁ、すごく綺麗だね。濃い青色だ。こっちは黄色…』


何度見ても、新鮮な気持ちで見れる。


興味津々。


いろいろ言いながら、たくさんの魚を時間をかけてゆっくり見て回った。


こんな贅沢な時間の使い方しちゃって、いいのかな?


朋也さんも、楽しそうにしてくれてるけど、少しでも、日頃のストレス発散になればいいな…って思う。


『疲れてない?朋也さん』


『いや、全然。恭香は?』


『私も、全然大丈夫。朋也さん、仕事疲れがあるのに、こんなにゆっくり私に付き合ってくれて…ごめんね』


『気にしなくていい。恭香も毎日頑張ってるんだ。俺は楽しいよ、すごく』
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