私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
車を止めて、少しあるくと砂浜に出た。


嘘みたい…


目の前に広がる光景に感動した。


綺麗な白い砂に、波が優しく打ち寄せてる。


少し肌寒いけど、気持ちが良かった。


周りには、誰もいない。


『素敵…海なんて久しぶりだよ』


『良かった…俺も久しぶりに見る。ここは…小さい時に家族で一度だけ来たんだ』


『え…そんな大切な場所に私を連れて来てくれたんだ…すごく嬉しいよ…』


朋也さんはニコッと笑って、そして、海を見た。


遠くの地平線を見てるのかな…


もうすぐ夕陽が落ちる。


一面、オレンジ色の空。


一番、幻想的な時間帯。


夕陽に照らされた朋也さんが、あんまり綺麗で…


私は思わず、見とれてしまった。


どうして、あなたはそんなに素敵なの…


長めの前髪が優しい風にフワリと揺れて…


そんな朋也さんを、心から愛おしく思えた。
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