私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
私、プロポーズされたんだ…


こんな素敵な場所で、しかも誕生日に。


幸せ過ぎて、ちょっと怖くなる。


『嬉しいよ。恭香、ありがとう。愛してる…そして、誕生日…おめでとう』


そう言って、朋也さんは、私を抱き寄せた。


ギュッて強く力を込めて…


そして、ゆっくりと私を離して…


私の顔を見下ろして言った。


『すごく可愛いよ』


私も、朋也さんを見上げて、そして言った。


『朋也さん…大好き』


そしたら…


優しく、とても優しく…


私にキスしてくれたんだ。


くちびるが…重なる。


夕陽も、あと少しで消えていく…


私達のシルエット、きっと影絵みたいなのかな…


『恭香とずっとキスしたかった』


『照れるよ…そんなこと言われたら』


朋也さん、今度は両手で私の耳を押さえて、そして、少しだけ激しく…キスをした。


私は、朋也さんの腰に手を回す。


2人とも、押さえていた感情が、溢れ出して止まらなかった。
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