私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『でも…』


そんな真剣な顔で私を見ないで…


『二人の時だけは、朋也でいいから。わかったな』


わかったなって…


そんなこと、急に言われても…


すぐには無理だよ…


ねえ、どうして?


何でそんな言葉を…私なんかに言うの?


『先輩!打ち合わせまだですか?待ちくたびれましたぁ~』


梨花ちゃんにそう言われて、我に返った。


『ごめん!そうだね、すぐ行くね』


私は、本宮さんに頭を下げて、逃げるように梨花ちゃんのところに小走りで向かった。


本宮さんは、腕組をして、少し私を見ていたけど…


すぐに夏希と打ち合わせを始めた。


なぜ私なんかを見るの?


美人でも、可愛くもない私を…


もしかして…


からかわれてるの?


だとしたら、すごく悲しい。


失恋の痛手にプラスして、先輩のイジメ…?


そんなのメンタル持たないよ。
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