私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『仕事…辞めるのか?』


『ううん、子育てが少し落ち着いたら、在宅のコピーライターで頑張って行きたいって思ってる。朋也さん、文映堂からのお仕事待ってま~す』


恭香が笑った。


母がいなかった分、俺は…みんなに守られたが、やっぱり少しは寂しかった。


その思いを、子どもには、絶対にさせたくない。


だから、恭香の気持ちが嬉しかった。


『仕事はいつでも回すよ。恭香がてんてこ舞いになるくらい』


『それは困るよ~仕事も、子育ても頑張り過ぎたら、女としての自分が保てないかも。髪の毛振り乱して、化粧もしなくなったりして』


恭香が髪の毛を振り乱してる姿を、思わず想像して笑ってしまった。


『いいね、そう言う恭香も。とにかく楽しい家庭にしたいんだ。恭香の笑顔があれば、化粧なんかしてなくても、全然いいよ。それよりも、いつも…明るく、笑ってて欲しいんだ…』


『うん、それなら任せて。私、朋也さんと一緒なら、ずっと笑っていられるから』
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