私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『夏希ちゃんも、彼氏出来たしね』


一弥先輩が、夏希を見た。


『本当に?夏希、彼氏出来たの?』


『嫌だ、一弥さん、それは…』


夏希の態度と一弥先輩を名前で呼んでるのを聞いて、すぐにわかった。


『一弥先輩と?!』


夏希が、恥ずかしそうにうなづく。


『あはは…最近ね。夏希に告白されて、僕も恭香ちゃん達みたいに幸せになりたいなって思ってね』


『夏希、すごいじゃない!本当に良かったね』


2人の組み合わせが、なぜか無性に嬉しかった。


『恭香は昔、一弥先輩のこと大好きだったし、一弥先輩も恭香のこと好きなんだろうなって思ってたんだけど…知らないうちに、恭香は一弥先輩じゃなくて、本宮さんと結婚しちゃって…』


そうだったよね、夏希にいろいろ報告しないままだったから…ごめんね。


『夏希は、最初、本宮君のこと気にいってたんだ』


『そうなの?本当に?』


『…あ、でも、好きとかじゃなくて、カメラマンとして憧れてたって言うか…』


確かに、いつも近くにいたもんね。
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