私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『ごめんなさい…私、あの時、夢中で…ただ、朋也さんに生きて欲しいって…』


『…わかってるよ。だから、僕は…もう恭香ちゃんを忘れなきゃって…諦めるしかないんだって…無理矢理自分にそう言い聞かせて…』


一弥先輩は、ほんの少しだけ寂しそうな顔をしたけど、すぐに笑顔になって、


『夏希ちゃんに告白されて、もちろんいい子だし、なんか、人生をやり直すチャンスかなって…そう思ったんだ。夏希ちゃんには…本当に申し訳ないけどね。だけど、今は、彼女をちゃんと大事にしなきゃなって…思ってるから』


私は、大きくうなづいた。


素敵な2人を応援したいって…本気でそう思った。


『一弥先輩には、本当にお世話になりました。感謝しかないです。私…未熟だけど、これからも子育てや、いつかはコピーライターの仕事も頑張りたいです。そして、朋也さんと莉穂と…幸せになります。だから、一弥先輩も…夏希と幸せになって下さい』


少しだけ、目がうるんだ。


『…ああ、そうだね。僕もいろいろ前向きに頑張るから…ありがとう…恭香ちゃん』


一弥先輩は、笑顔だった。


憧れの優しくてカッコイイ一弥先輩は、やっぱりいつまでも素敵だ…
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