私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
体が、ガタガタ震えて来た。


本当に社長室に入るんだ…


嘘みたい。


目の前に社長、つまり、本宮さんのお父さんがいる。


『父さん、いや、社長。こちら、森咲恭香さん』


『もちろん知っているよ。いつもご苦労さまだね。君は確か…』


社長が、私に話しかけている。


どうしよう、何か答えなきゃ…


『ありがとうございます。私は、コピーライターです』


『そうそう、コピーライターだったね』


あまりに社員が多く、社長と話すことは滅多にない。


私のことを覚えてくれてるだけで有難かった。


『それで?なぜ朋也は森咲さんを私に会わせたんだ?』


『…』


本宮さん、どうしたの?


この沈黙、キツイな…


『社長…僕は、今日から彼女と一緒に暮らします。本宮の家を出て、しばらく彼女の部屋に2人で住みます。将来は…彼女と結婚したいと思っています』


は?


え?え?


何言っちゃってるの?


一緒に暮らすとか、結婚するとか…


ちょっと待って、これは、夢なの?!
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