私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
本宮さん、少し怪訝な顔をしている?


『どうかしましたか?』


『…女性の一人暮らしにしては、すごく広いな。誰かと暮らしてたのか…?』


そんなプライベートなこと、ストレートに聞くんだ…


『…父以外の男性を部屋に入れたの、本宮さんが初めてです。ここは、私の両親が泊まりに来た時に寝る部屋で…なので、ベッドはありませんから、布団ですみません』


『そうなのか…だったらもし、ご両親が来られた時は、俺はホテルに行くから』


そう言うところは、優しいんだね…


身内への気遣いって、何か嬉しい。


『はい…すみません、ありがとうございます。でも、本宮さん…本当に…ここに住むんですか?』


『ああ、ここで…恭香と暮らす。父さんにも話したけど、俺…』


『あ、あの、疲れたでしょうから、お風呂入って下さい。お湯入れて来ますね』


なぜか続きを聞くのが怖くて、私は、急いで本宮さんに泊まってもらう部屋を出た。


また結婚とか…


そんなこと言われたら、真意もわからないし、どう受け止めればいいか…
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