私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『気にするな。そんなこと』


また…


だから、気にするなって言われても…気にしちゃうんだって…


『恭香は恭香だから』


『そんなこと言いますけど…本宮さんは自分がカッコイイから、そうじゃない私の気持ちなんてわからないんですよ』


ちょっと言い返してしまった。


『俺って、カッコイイの?』


私は必死に言ったのに、本宮さんはニヤリと笑う。


私が、黙ってうろたえてたら、


『まあ、俺は普通の男だ。カッコイイって…嶋津君みたいな男性を言うんじゃないのか?』


普通って…


あなたが普通なら、他の男はどうなるの?


本宮さんの感覚、おかしいよ…


それに、一弥先輩の名前を出すなんて…


そりゃあ、眼鏡の良く似合うかなりのイケメンだけど…


それについては、今は触れたくないんだ…


まあ、いろいろ考えても仕方ない。


『と、とにかく、お風呂入って来ます』


私は、逃げるようにお風呂場に走った。


自分の部屋なのに、さっきから全然落ち着かないよ。


ちょっと、疲れる…


私は、洋服を脱いで、お湯に浸かった…
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