私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
石川さん、手際がいいな。


私達は、またタクシーに乗り込んだ。


そしたら、今度は本当に…


ウトウトして、もうどうしようもなく、眠ってしまいたくなった。


ダメだよ…寝ちゃダメ…


『森咲さん、森咲さん…どうした?』


石川さんが私の肩を揺らすけど、意識が遠のくような気がした…


『運転手さん、行先変更で…』


石川さんが何か言ったみたいだけど、もう、全然わからない…


起きてるけど、半分眠ってる感覚?


うん?


しばらくして、タクシーが止まったようだった。


ドアが開いて、誰かが私を抱き抱えるようにして降ろした。


誰か?って…


石川さん?


頭がクラクラする。


私は、そのままどこかの部屋に連れて行かれたみたいだった…


私の部屋?


違う?


フラフラ歩きながら、私は…ベッドに倒れ込んだ。


自分の部屋のベッドより、フカフカな感触…


ここ、私の部屋じゃない?!


その瞬間、よく知った顔が私の目の前に現れた。


嘘!!
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