私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
そして、すぐに、朋也さんは私のところに来てくれた。


…朋也さんの香りだ。


私を優しく抱き起こして、そして、強く抱きしめてくれた。


『大丈夫か?怪我してないか?怖い思いさせたな、悪かった。俺がもっとしっかりしてれば…』


朋也さん…?


どうしてあなたが謝るの?


朋也さんは、何も悪くないよ。


悪いのは、私。


私が、馬鹿だったんだ。


本当に…ごめんなさい。


あなたが来てくれたこと、奇跡だと思う。


もし朋也さんが来てくれなかったら…


私はもう…


そう思うと、呼吸が苦しい。


朋也さんの胸のぬくもりが、私にどうしようもないくらいの安心感を与えた。


『…』


まだ何も言えなくて…ごめんなさい。


だけど…


本当に…ありがとう…


私は…気を失うようにして、そのまま…朋也さんの胸の中で眠ってしまった。
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