私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
仕事と恋愛~朋也side~
何か嫌な予感がした。


浜辺さんとカメラの調整をしていた俺は、いてもたってもいられず、


『悪い、あと頼む』


そう告げて、すぐに会社を出た。


社用車は何台か止めてある。


ただ、キーが無い。


たまたま一台に乗ろうとしてた社員に、


『悪い、申し訳ないが、すぐに車が必要なんだ。譲ってくれないか?』


『あ、はい、どうぞ使って下さい』


俺のことを知っていてくれたようで、すぐに話がついた。


助かった。


俺は、すぐにキーを差し込み、車を走らせた。


良かった…石川さんの車は目の前にいる。


気づかれないよう、わざと数台離れて後を追った。


何も無ければそれでいい…


それで。


でも、石川さんには、以前から悪い噂がある。


もし、恭香に何かあったら…


そんなことがあったら、絶対に、許さない。


俺が必ず恭香を守る。


ハンドルを握る手に、力が入った。


店について、二人が食事をしてる間は、近くに止めて、出てくるのをひたすら待った。
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