私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
2人で励まし合えれば、きっと俺は、人間的にも成長して、カメラマンとしても、経営者としても、もう一段階上に行ける気がするんだ。


それくらい、恭香には…


魅力がある。


女性としても、そして…


人間としても。


いろいろ考えながら支度をして、俺は部屋を出ようとした。


その時、恭香が俺に言った。


『朋也さん…昨日は、本当にありがとうございました。あなたが居なかったら、私…』


俺の服をつかんで、また、目を潤ませた。


『恭香…ごめん、一緒にいながら怖い思いさせて。でも…これからはずっと俺がお前を守る。絶対に…』


もう二度とあんな思いはさせない。


『これから先も、何か辛い時、何でもいいから俺に言ってくれ。一緒に悩むし、考える。俺は、恭香の笑顔を毎日見ていたい』


本当に…


俺は、お前の笑顔が好きなんだ…


『うん、毎日笑っていられたら、私も嬉しいです。頑張りますね、仕事。一緒に成功させたいです』


『ああ、必ず成功させよう』


俺は、恭香とマンションを出た。
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