私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
あなたの優しさ
終業時間を回って、今日は朋也さんと一緒に帰る。


一弥先輩は…


まだ仕事中みたい。


菜々子先輩は、先に帰ってしまったのに。


今日は、二人、一緒に帰らないんだ…


どうしたんだろ…


確かに今日は、あまり話していなかったような気がするけど…


まさか、ケンカしたの?


一弥先輩は優しいから、怒ったりしないと思うんだけど…


『恭香ちゃん、まだ仕事?』


振り向いたら一弥先輩がいた。


ちょうど先輩のこと考えてたから、ドキッとした。


『あ…はい、まだ少し…』


『そっか、石川さんがいなくなって、ちょっといろいろ雰囲気も変わったから、今日は大変だったよね。大丈夫?』


優しい…


このさり気ない感じで、いつも励まされて来たんだ。


『はい、全然大丈夫です。菜々子先輩との打ち合わせも楽しくて、早くCM撮影やりたいです』


『そっか。なら良かった。明日さ、みんなでご飯行かない?本宮君の歓迎会まだだったし、アートディレクター就任のお祝いも兼ねて』
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