私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
『全然いいんだ。ずいぶん昔の話だし。俺が言ってなかったから…悪かった』


私は、首を横に振った。


朋也さん、時々、ものすごく優しい声になるから…


なんだか、キュンとしちゃうよ。


駅について私達は、コンビニに入った。


朋也さんは、カップラーメンとおにぎりを買った。


私も、カップラーメンとサラダを。


他にもいろいろ買ったのに、朋也さんが全部お金を出してくれた。


『早く帰ろう、お腹空いた』


そう言って、朋也さんは、荷物とカバンを持ってる反対の手で、私の手を握ってくれた。


手を繋ぎながら…


早足で帰った。


何だか…


嬉しい。


カップルってわけじゃないけど、心がポカポカする。


昨日の嫌な記憶も、朋也さんがいてくれるから、思い出さずに済んでいる。


部屋に入って着替えも済ませ、今日は先に食事をした。


それから、順番にお風呂に入って…


私が入っている間に、朋也さんは、実家に電話してるようだった。


きっと、バーベキューのことを頼んでくれてるんだ。
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