ナマイキ男子
そんなことになれば、私が自らの命を絶つか、または彼を殺してしまうだろう。
昼間の出来事を思い出して怒りに震えそうな身体がその証拠だ。
あの男のことが心底嫌いなんだと。
遺伝子レベルで拒否してる。
「あ、パンツの先輩じゃん。
何してんの?俺ん家になんか用?
なに、ストーカー?」
ああ、だめだ。
冷静でいられない。
いちいち癇に障る。癇に障りまくる。
「ともくん、この子と知り合いなの?」
「がっこの先輩、らしい(?)」
「アルバイトに入ってもらう子よー。いじわるしたら私が許さないんだから」
天使のようなママさんだ、、、
悪魔のような息子は店内の一番広いテーブルにでっかく座っている。
ずっとここにいるんだろか。
まるで、エサを待っている犬のようだ。